
青チャートは独学では無理――そう思っていませんか。
結論から言えば、青チャートは独学でも十分にやり切れます。
ただし、闇雲に進めようとすると、分量の多さや難度の高い問題に圧倒されて、挫折しがちなのも事実です。
この記事では、高校数学ⅠAⅡBⅢCに対応した青チャートを、初学者から受験生までが最後まで使い切るための具体的な工夫と学習ルートを、実例を交えてわかりやすく解説します。

目次
- 1 青チャートとは?—参考書としての構成とレベル感
- 2 独学で青チャートを使うメリットとデメリット(効率は悪い?本当の理由)
- 3 最後までやり切るための学習ルート設計(STEP・順番・目安)
- 4 具体的な使い方:例題・解答で解法を身につける方法
- 5 挫折を防ぐ工夫:苦手克服・モチベ管理・質問の出し方(知恵袋や授業の活用)
- 6 志望校別の位置づけ:青チャートをどう使うか(国公立・MARCH・難関)
- 7 結論と行動チェックリスト:今から始めるための最短ルートとおすすめ併用教材
青チャートとは?—参考書としての構成とレベル感
青チャート(正式名称:チャート式基礎からの数学〈青〉)は、高校数学ⅠAⅡBⅢCに対応した定番の参考書です。学校で配布されることも多く、「とりあえず持っているけど使いこなせていない」という声が非常に多いものでもあります。
ここではまず、青チャートがどんな構成・難易度の教材なのかを整理し、独学で使う前提としての“正しい位置づけ”をはっきりさせます。
青チャートの基本構成:例題・解説・練習・EXERCISES・総合演習の役割と使い方
青チャートは解法を学ぶための参考書であり、その最大の特徴は、解法を学ぶために必要な「例、練習、演習」のすべてが入っている点です。青チャート内での名称は、例題・解説・練習・EXERCISES・総合演習であり、それぞれのパートには明確な役割があります。
① 例題
青チャートの中心はこの「例題」です。
各単元の典型問題が厳選されており、「この単元では、まずこの考え方を身につけてほしい」という型(解法)が「指針」に示されています。
独学の場合、この解法を記憶し、使えるようにすることが、青チャートを使って勉強する目的だという意識が重要です。最初からスラスラ解けなくても問題ありません。勉強した後で解ける問題が増えていることを目指します。
たとえるなら、例題は「料理のレシピ見本」です。まずは知識を得る段階です。
② 解説
例題には比較的丁寧な解説がついています。
ただし、「なぜその発想になるか」まで完全に噛み砕かれているとは限らないため、数学が苦手な人は教科書や授業ノート、解説・講義系の参考書などと併用すると理解が安定します。
独学では「解説を読んで納得できるか」を、その例題の学習を進めるかの判断基準にし、読んでも意味が追えない場合は一段階戻る勇気が必要です。
③ 練習
例題のすぐ後に配置されている確認用の問題です。
レベルは例題とほぼ同じで、「例題で提示された解法を使えるか」を確かめる目的があります。
独学では全部解こうとせず、例題が深く理解できていれば一部省略してもOKです。
④ EXERCISES(演習問題)
ここから一気に分量とレベルが上がります。
複数の解法を組み合わせる問題や、入試標準〜やや難レベルの問題が含まれます。
独学者が挫折しやすいのは、このEXERCISESを「最初から全部をやろうとする」ケースです。
位置づけとしては、理解確認ではなく“実力養成用”となります。1周目は飛ばして問題ありません。
⑤ 総合演習
単元横断型の問題が多く、入試直前期または各科目の完成直前期向けです。
青チャートを何周かした後の仕上げ用であり、独学初期に触る必要はありません。
他の参考書、問題集との難易度比較
チャート式(青)/Focus Gold/標準問題精講/良問プラチカ
青チャートの立ち位置を理解するには、他教材との比較が有効です。
- チャート式(青)
レベル:標準〜やや難
特徴:網羅性が高く、量が多い。独学可能だが学習する問題の取捨選択が必須。 - Focus Gold
レベル:標準〜難
特徴:解説、解法はやや簡潔で、学校授業と併用向き。青チャートより演習寄り。 - 標準問題精講
レベル:標準〜やや難(記述重視)
特徴:問題数は少ないが、一問一問が良問。青チャート後のステップに最適。 - 良問プラチカ
レベル:難
特徴:難関大向け。青チャートの代わりにはならず、青=土台、良問=仕上げの関係。
たとえるなら、
青チャートやFocus Goldは「総合トレーニングジム」、
標準問題精講は「フォームを磨く専門練習」、
良問プラチカは「試合形式の実戦練習」です。
教科書や学校授業との違い:高校数学の課程接続、中学生や高1の先取りでの注意点
教科書や授業は、初学者向けにスモールステップで進みます。一方、青チャートは「基本が終わっている人に向けて、解法を網羅的に提示する」構成です。
そのため、いきなり青チャートだけで進めると、
- 記号の意味がわからない
- 新出用語で詰まる
- 計算でミスしたり、時間がかかったりする
といった壁にぶつかりやすくなります。
特に中学生や高1で先取りする場合は注意が必要です。
青チャートは「理解している前提」で話が進む場面が多いため、
- 教科書で定義を確認
- 授業レベルの基本問題を1冊挟む
といったクッションがあると、独学の成功率が大きく上がります。
青チャートは万能ではありませんが、正しい役割を理解すれば、独学でも十分に使いこなせる参考書です。次の章では、そのメリットとデメリットを、さらに踏み込んで整理していきます。
独学で青チャートを使うメリットとデメリット(効率は悪い?本当の理由)
「青チャートは独学だと効率が悪い」「時間がかかりすぎる」
こうした声をよく見かけます。しかし、これは青チャートそのものが悪いのではなく、使い方を誤っているケースがほとんどです。
ここでは、独学で青チャートを使う本当のメリット・デメリットを整理し、「なぜ効率が悪いと言われるのか」「どうすれば無駄を減らせるのか」を具体的に解説します。
メリット:網羅性と解説・演習が一冊で完結する利点(基本→応用の流れ)
独学で青チャートを使う最大のメリットは、解法の学習がこれだけでほぼ完結することです。
① 高校数学ⅠAⅡBⅢCの全単元を網羅している安心感
青チャートは、教科書の全単元の基本解法をカバーし、さらに入試で頻出の応用的な解法までを含んでいます。
独学の場合、「何をやれば漏れがないのか」が最大の不安ですが、青チャートを軸にすれば学習範囲で迷うことがなくなります。
たとえるなら、青チャートは地図付きの登山道。
道は長いですが、迷子にはなりにくいのが強みです。
② 知識を得る→練習する→演習で補強する、という王道構成
青チャートは、
- 例題で解法を学ぶ
- 同じ例題で、解法を使い、解答を再現する練習をする
- 練習、EXERCISESで解法の活用範囲を拡張する
という、基本から応用への流れが明確です。
独学では「次に何をすればいいかわからない」状態が一番危険ですが、青チャートはその点で親切です。
③ 解説があるため独学が成立する
動画や授業がなくても、文章と式で理解を進められるのは大きな利点です。
特に数学が得意な人ほど、好きに読める青チャートの解説は相性が良いでしょう。
デメリット:効率が悪いと言われる理由と“無駄”を減らす回避策
一方で、青チャートが「効率が悪い」と言われる理由もはっきりしています。
① 分量が多すぎる
青チャートはとにかく量が多い。
独学でありがちなのが、
「全部やらないと不安」
→「終わらない」
→「モチベーションが下がる」
という負のループです。
回避策
- 1周目は「例題+一部の練習」だけでOK
- EXERCISESは2周目以降に回す
- 完璧主義を捨て、理解度60〜70%を目標にする
② レベル差が大きい
同じ単元内でも、簡単な問題と難しい問題が混在しています。
これを無差別に解こうとすると、「簡単すぎる」「難しすぎる」を行き来して疲弊します。
回避策
- 問題に印をつけてレベル管理(○△×)
- ×(解説を読んでも理解できない)は一旦飛ばす
- 「理解できない=才能がない」と思わない
③ 解説を写して終わる危険
独学者に多い失敗が、解説を読んで写しただけで理解した気になることです。
これは時間をかけている割に、実力が伸びません。
回避策
- 解説を読んだ後、何も見ずに解き直す
- 口で説明できるか確認する
- ノートは最小限にする(写す作業を減らす)
独学に向く人・向かない人の特徴(初学者/中堅・難関志望別)
青チャート独学が向くかどうかは、学力よりも学習スタイルで決まります。
独学に向く人
- 解けない問題を一旦保留できる
- 自分で計画を立てられる
- 数学に一定の耐性がある
志望校別
- 中堅私大・地方国公立志望
- 難関大志望で基礎固め段階の人
→ 青チャートは主力教材になり得ます。
独学にやや不向きな人
- 数学が極端に苦手
- 何から手をつければいいかわからない
- 解説を読んでも理解できないことが多い
対策
- 教科書・入門書を先に使う
- 学校授業と併用する
- 最初から完走を目指さない
難関志望の場合の注意点
東大・京大・医学部などを目指す場合、
青チャートはあくまで土台作りです。
独学でも価値は高いですが、
その後に
- 標準問題精講
- 良問プラチカ
などへの接続が必要になります。
青チャートは「万能な最短ルート」ではありません。
しかし、自分の立ち位置を理解し、無駄を削れば、独学でも十分に戦える教材です。
次の章では、実際に最後までやり切るための具体的な学習ルートを設計していきます。
最後までやり切るための学習ルート設計(STEP・順番・目安)
青チャート独学が失敗する最大の原因は、「気合で全部やろうとすること」です。
逆に言えば、最初に学習ルートを設計してしまえば、完走の難易度は一気に下がります。
ここでは、初心者・受験生それぞれの立場から、青チャートを最後までやり切るための具体的なSTEPと順番、時間の目安を示します。
初心者ルート例:教科書→青チャートの例題→傍用問題集で基礎固めする手順
数学に不安がある人、初学者、高1・先取り学習の人は、青チャート単独スタートはおすすめしません。
STEP1:教科書で「言葉と定義、公式、例、問」を確認する
まずは教科書を使い、
- 新出の用語とその定義
- 公式
- 基本的な問題の例とその解答(再現できるまで練習する)
- 問(例を真似てやってみる、練習する)
を確認します。
ここは「理解する」というより知る段階です。
地図を見ずに登山を始めないのと同じで、最低限の前提知識を入れます。
STEP2:青チャートの例題で考え方を学ぶ
次に青チャートの例題に進みます。
この段階で大切なのは、
解けるかどうかより
解説を読んで納得できるかです。
たとえば、解説を読んで
「なるほど、こう考えるのか」
と思えれば合格です。最初は自力で完答できなくても問題ありません。
解説が理解できたら、次に、解法を使って同じ例題を解けるようになるまで練習します。
STEP3:傍用問題集で解法を使って解く練習をする
学校配布の問題集や基本問題集で、
- 同レベルの問題を数問解く
- 解法を使って解けるように練習する
ここまでで、基礎固めは十分です。
青チャートのEXERCISESは、この段階では触りません。
受験生ルート例:解法の定着→類題演習で解法の活用範囲拡張→過去問/共通テスト
受験生にとって青チャートは、「解法の定着」、「解法の活用範囲拡張」が目的になります。
STEP1:例題中心で1周目
まずは、
- 例題
- 練習(例題だけで足りなかった重要な問題のみ)
だけで、1周目です。
理解度は60%でOK。
ここで「数学の地図」を頭に入れます。
ただし、理解できた例題については、必ず、自力で解けるところまで練習します。
さらに、時間を置いても解けなくなっていないか、解法が定着したかを、確認します。
理解しただけで終わらせてはいけません。
STEP2:練習中心で2周目
次に、
- 例題下の練習
を中心に2周目です。
この段階でEXERCISESを一部取り入れても構いません。
STEP3:過去問・共通テストへ接続
青チャートが一通り終わった単元から、
- 共通テスト対策
- 志望校の過去問
に進みます。
模試や過去問などで詰まった箇所があれば、青チャートに戻って補強する、
これが正しい使い方です。
時間配分と目安(高1・高2・高3別の週間・月間計画)
高1
- 週:3〜5時間
- 月:1単元目安
授業進度に合わせ、例題中心でOK。
高2
- 週:5〜7時間
- 月:1〜2単元
既習範囲の復習+演習量を増やす。
高3
- 週:8〜12時間
- 月:全範囲を圧縮復習
青チャートは「維持と確認」を目的に使用します。
周回の目的別設計:理解→再現→応用を意識したSTEPと1冊での到達目安(8割を目指す考え方)
青チャートは1周で完成させる教材ではありません。
- 1周目:解法の定着
- 2周目:解法の活用範囲拡張
- 3周目:解法の深い理解
到達目安は解法の8割を活用できることです。
100%を狙うと挫折する場合が多くなります。
青チャート完走はマラソンです。
ペース配分と引き返せる設計が、独学成功の鍵になります。
具体的な使い方:例題・解答で解法を身につける方法
青チャートを独学で使ううえで最も重要なのは、「どの問題を、どんな姿勢で解くか」です。
多くの挫折は、問題の難易度ではなく、例題・解答との向き合い方を間違えていることが原因です。
ここでは、初めての人でも再現しやすい形で、例題・解答を使った具体的な学習手順を解説します。
例題の取り組み方:記憶重視と練習重視の切り替えルール
青チャートの例題は、「初見で自力で解けるかどうか」を試す問題ではありません。
青チャートは解法の型を覚えるための教材です。
記憶重視(1回目)
初めて学ぶ内容では、以下を徹底します。
- いきなり解こうとしない
- 問題文を読み、「何を求めているか」だけ確認
- 解説を読みながら式の意味を追う
たとえば、二次関数の最大値問題なら、
「平方完成をする理由は何か」
「なぜこの範囲で考えるのか」
を言葉で説明できればOKです。
この段階で自力完答できなくても問題ありません。
料理でいえば、レシピを見ながら作る段階です。
練習重視(2回目以降)
同じ例題の2回目からは、姿勢を切り替えます。
- できるようになるまでくり返す
- 一旦できるようになった後、時間を空けてもできるかを確かめる
- 解説やメモはできるだけ見ないで解く
解けなければ、すぐに解答・解説を見て構いません。
大切なのは、考えようとしたかどうかです。
そして、重要なのが、例題を必ず自力で解けるようにすること、
次に、忘れにくい状態まで持っていってから、その例題を放置すること、
以上の2点です。
解答の使い方:自己解答から穴を埋めるまでの流れ
青チャートの解答は、答え合わせのためのものではありません。
解答は「先生役」として使います。
STEP1:自己解答を作る
- 完答できなくてもOK
- 途中まででもOK
- 思考の痕跡を残す
白紙はNGです。
STEP2:解答を読んで違いを探す
見るポイントは、
- 発想の出発点
- 使っている公式
- 処理の順番
「自分とどこが違ったか」を意識します。
STEP3:穴を1つだけ埋める
すべてを書き写す必要はありません。
「ここでこの発想が出なかった」
という1点だけをメモします。
STEP4:何も見ずに再現
数日後、同じ問題を
- 解説なし
- 前回に解いたノートなし
で解き直します。
これが再現確認です。
これをくり返し、完答まで持っていきます。
例題、練習、EXERCISESの最適な回数と再現トレーニング(演習→再現→復習)
例題
- 1回目:理解
- 2回目~:再現までの練習
- ラスト:定着の確認
→ 定着の確認まで何度でもくり返す(これが1周目です)
練習
- 例題理解の確認用
- 解けるものは1回で十分
- 詰まる問題は例題に戻る
EXERCISES
- 2周目以降でOK
- 全問をやらず、一部を利用
- 志望校レベルに合わせて選別
再現トレーニングのコツ
- 何も見ずに解く
- 途中で詰まったら中断
- 解説を見てすぐ解き直す
この「解く→止まったら解説やメモなどを見る→解き直して再現できるか確認」のサイクルが、独学で最も効果的です。
青チャートは読む参考書ではなく、使う参考書です。
次の章では、挫折を防ぐための工夫と、質問の出し方を解説します。
挫折を防ぐ工夫:苦手克服・モチベ管理・質問の出し方(知恵袋や授業の活用)
青チャート独学で最も多い失敗は、「難しいから」ではなく、途中で止まってしまうことです。
数学の実力差以上に、挫折をどう回避するかが完走を左右します。
ここでは、苦手単元の見つけ方、気持ちが折れそうなときの対処法、そして独学でも困らない質問の出し方を具体的に解説します。
苦手単元の見つけ方と基礎からの復習ルート設計
「全部苦手な気がする」という状態では、何から手をつけていいかわからず、やる気も削がれます。
まずは、苦手を可視化することから始めましょう。
① 問題に印をつけるだけでいい
青チャートを進める際、次の3段階で印をつけます。
- ○:見ずに解けた
- △:解説を見たら理解できた
- ×:解説を見てもわからない
ここで重要なのは、×を恥ずかしがらないことです。
×は「伸びしろ」です。
② 苦手単元は「点」でなく「面」で見る
たとえば、
- 数列の問題が解けない
- 微分が苦手
という場合、その前提として
- 等差・等比数列
- 関数の基本
が曖昧なことが多いです。
そこで、
「この問題だけが苦手」ではなく
「この単元全体が弱い」
と捉え直します。
③ 復習ルートは一段階戻る
×が多い単元は、思い切って
- 教科書
- 基本問題集
に戻ります。
これは後退ではありません。
たとえるなら、階段を一段下りて助走をつける行為です。
基礎が固まると、青チャートの例題が急に読みやすくなります。
挫折しそうなときの短期戦術:小さな目標設定・時間管理・気分が乗らないとき
挫折は「大変だから」起こるのではなく、
終わりが見えないときに起こります。
① 目標を「作業レベル」まで落とす
×
「今日は青チャートを3時間で、全部理解できるまでやる」
○
「例題を3問読む」
「練習を2問解く」
達成可能な目標にすると、行動のハードルが下がります。
② タイマーを使った時間管理
おすすめは、
- 25分勉強
- 5分休憩
のポモドーロ式。
「時間が来たらやめていい」と決めることで、集中しやすくなります。
③ 気分が乗らないとき
どうしても気分が乗らない日は、
- 解説を読むだけ
- 以前解いた例題を再現するだけ
でもOKです。
毎日「青チャートに触れる」ことが、モチベ維持につながります。
効果的な質問の出し方とリソース:学校・塾・ネット(知恵袋・動画)を使い分ける
独学でも、質問できる環境を作ることが重要です。
① 学校の先生への質問
- どこがわからないかを1点に絞る
- 自分なりの考えを書く
これだけで、質問の質が上がります。
② 塾・家庭教師
短時間で解決したい場合に有効。
青チャートの例題をそのまま持ち込めるのが利点です。
③ ネット(知恵袋・動画)
注意点は、
- 丸投げ質問をしない
- 解説だけで満足しない
動画は「理解補助」として使い、青チャートに戻ることを忘れないでください。
青チャート独学は孤独に見えますが、工夫次第で続けられます。
次は、志望校別に青チャートをどう位置づけるかを整理します。
志望校別の位置づけ:青チャートをどう使うか(国公立・MARCH・難関)
青チャートは万能教材ではありません。
価値が最大化するかどうかは、志望校に応じて、勉強のどの段階で使うかにかかっています。
ここでは、MARCH・国公立中堅・難関大それぞれについて、「青チャートをどこまで、どう使えば合格ラインに届くのか」を具体的に整理します。
中堅(MARCH・国公立中堅)向けプラン:青チャート一冊で合格ラインへ到達する進め方
MARCHや地方国公立レベルでは、
標準問題を確実に解く力が合否を分けます。
この層にとって青チャートは、主力教材として十分機能します。
目標設定
- 例題:8割以上を再現可能
- 練習:7割
- EXERCISES:重要問題のみ
応用的な解法(コンパス、難易度の4、5)は必須ではありません。
進め方
1. 全範囲を例題中心で1周目
2. 練習を重点的に2周目
3. EXERCISESの標準レベルで演習
4. 模試や過去問で穴を発見→青チャートに戻る
この循環が作れれば、青チャート1冊+過去問で十分戦えます。
共通テスト重視国公立の戦略:青チャートで基礎固め→過去問接続のタイミング
共通テスト重視型の国公立志望では、
「難問が解けるか」より
「ミスなく処理できるか」が重要です。
青チャートの役割
- 計算の正確性
- 基本解法の定着
- 数学的処理スピード
EXERCISESよりも、例題と練習の再現性を重視します。
過去問接続の目安
- 単元の例題が一通り理解できた
- 基本問題で詰まらない
この状態になったら、大問ごとに共通テスト対策へ移行します。
また、模試や過去問で失点した単元を、青チャートで補強するのが王道です。
難関(東大・京大・医学部)向けの位置づけ:青チャートは土台→標準問題精講や良問プラチカで応用強化
難関大志望の場合、青チャートだけでは不十分です。
ただし、チャートを軽視するのも危険です。
正しい位置づけ
- 青チャート:土台作り
- 標準問題精講:記述力・思考力
- 良問プラチカ:難問対応力
青チャートが曖昧なまま難問集に進むと、伸び悩みます。
使い方のポイント
- 例題を「説明できる」レベルまで
- EXERCISESは取捨選択
- 解く回数は少なく、精度重視
模範解答の再現力を上げる訓練(解答の精度・解答速度向上の練習法)
志望校に関わらず、最後に重要なのは再現力です。
再現力とは
- 同じ問題を
- 同じ品質で
- 制限時間内に
解ける力です。
訓練法
- 解答を見て「なぜこの順か」を考える
- 書き方を真似る
- 時間を測って解き直す
青チャートは、再現力トレーニングの素材として非常に優秀です。
青チャートは、志望校に合わせて役割を変えることで真価を発揮します。
次はいよいよ最終章、行動チェックリストでまとめます。
結論と行動チェックリスト:今から始めるための最短ルートとおすすめ併用教材
ここまで読んで、「青チャートは独学でもいけそうだ」と感じたなら、あとは動き出すだけです。
ただし、最初の一歩を間違えると、また同じ場所で止まってしまいます。
この章では、今から何をすればいいかを具体的な行動レベルに落とし込み、よくある疑問にもはっきり答えます。
初動チェックリスト(1週間〜1か月でやること/最初のSTEP)
まずは「完走」ではなく、走り出す準備に集中しましょう。
1週間目:環境と方針を決める
- 志望校・受験形式を言語化する
- 青チャートの対応範囲(ⅠAⅡBⅢC)を確認
- 例題に○△×をつけ始める
- 1日の学習時間を決める(30分でもOK)
ここでは無理な量をやらないことが大切です。
2〜3週間目:例題中心で回し始める
- 1日3〜5例題
- 解説を読んで納得できればOK
- 例題下の練習は必要最低限
「進んでいる感覚」を作る期間です。
1か月後:振り返りと修正
- ×が多い単元を洗い出す
- 教科書や入門書に一時的に戻る
- 学習ペースを微調整
この時点で、青チャート独学の成否はほぼ決まります。
その後、解法の定着に必要な反復練習を習慣にしていきましょう。
よくある質問と回答:青チャートは教科書代わり?一冊で足りる?効率は悪いのか?
Q1:青チャートは教科書代わりになりますか?
A:条件付きでYES。
数学が得意な人は可能ですが、初学者は教科書併用が安全です。
Q2:青チャート一冊で足りますか?
A:志望校次第です。
MARCH・国公立中堅なら主軸になり得ます。難関大は別教材が必要です。
Q3:効率は悪いですか?
A:使い方次第です。
全部やろうとすると非効率、取捨選択すれば高効率です。
おすすめ併用教材と次の一冊の選び方:入門問題精講・初めから始める数学・標準問題精講・良問プラチカの使い分け
数学が不安な人
- 初めから始める数学
- 入門問題精講
→ 青チャートの前段階として使用。
標準レベル強化
- 標準問題精講
→ 青チャート後の記述力養成。
難関大志望
- 良問プラチカ
→ 青チャートを土台に応用力強化。
青チャートは独学でやれる?のまとめ:合格を目指す勉強法の要点(計画・周回・復習・志望校対策の接続)
- 青チャート独学は可能
- 完璧を目指さない
- 周回で理解を深める
- 志望校に合わせて役割を変える
青チャートは「努力を測る教材」ではなく、成長を支える道具です。
正しい使い方で、最後までやり切りましょう。