青チャートにあるコンパス4の例題は、やるべき?飛ばす?現状、目標別の扱い方

「青チャートのコンパス4って、やったほうがいいの?それとも飛ばしても大丈夫?」
そんな疑問を持つ高校生は多いでしょう。青チャートの中でもコンパス4の例題は、決して簡単ではありません。ひとつひとつの問題に時間がかかり、解説を読んでも理解に苦しむこともあります。そのため、「どこまでやるべきか」を見極めることが、効率的な勉強に直結します。

この記事では、「青チャートにあるコンパス4の例題をやるべきか、それとも飛ばすべきか」を、あなたの現状の学力(偏差値)と目標に応じて、わかりやすく解説します。
たとえば、今の偏差値が60で、志望校が偏差値65の大学なら、コンパス4の扱い方は「やるべき」に分類されます。一方で、まだ偏差値50台で共通テストレベルを目指している段階なら、コンパス4は「今は飛ばす」判断が賢明です。

さらに記事では、「青チャートとはそもそもどんな教材か」「コンパス4はどのレベルの問題なのか」「どんなときにやる価値があるのか」まで、具体的な事例とともに解説します。
高校1年生や、これから本格的に大学受験に向けて勉強を始める人でも、この記事を読めば自分がコンパス4に取り組むべきか一目で判断できるようになります。

また、単に「やる・やらない」を決めるだけでなく、勉強効率を上げるための時間配分、効果的な使い方、飛ばしても成績が上がる工夫なども紹介します。
青チャートを正しく使えば、ただの問題集ではなく、あなたの得点力を劇的に伸ばす最強の味方になります。

まずは、「青チャートのコンパス4とは何か」、そして「現状と目標に応じた最適な扱い方」から見ていきましょう。

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目次

青チャートにあるコンパス4の例題は、やるべき?飛ばす?現状、目標別の扱い方

青チャートに収録されている例題には「コンパス」という難易度の指標があります。その中でも「コンパス4」は、いわば「標準を超えて応用に踏み出すライン」です。
このレベルに到達できると、入試問題で言えば地方国公立大やMARCH・関関同立レベルの標準問題を解く基礎体力がつきます。
しかし、全員がこのレベルをやる必要はありません。あなたの今の学力(現状)志望校のレベル(目標)によって、「やるべきか」「今は飛ばすか」は変わってきます。

コンパス4に取り組む目安は、偏差値60を65に上げるとき

コンパス4は、青チャートの中でも「思考力」「発想力」を問う問題が増えるゾーンです。
具体的には、基礎知識を暗記しただけでは太刀打ちできず、自分で式変形や方針を組み立てる力が必要になります。
このため、コンパス4の例題にしっかり取り組む目安は、「現状の偏差値が60で、ここから65を狙う段階」です。

たとえば、共通テストで7割取れるレベル(偏差値60前後)に達した人が、難関私立や国公立大の2次試験対策を始めるとき、コンパス4の問題がちょうど“壁”になります。
この壁を越えられるかどうかが、「応用問題で得点を伸ばせるか」を左右するのです。

逆に、偏差値50台の段階でコンパス4に挑戦しても、時間がかかるばかりで得点力にはつながりにくいことが多いです。
まだ基礎の「コンパス1~3」を完璧にする方が、圧倒的に効率的です。
ちょうど、基礎が固まっていないうちに難問に挑戦しても「筋トレ前に重すぎるバーベルを持つ」ようなもの。フォームが崩れて、かえって遠回りになります。

現状、目標別、コンパス4の扱い方

ここからは、現状の偏差値と目標に応じて、コンパス4をやるべきかどうか、4パターンで整理します。
自分がどのタイプに当てはまるかを見て、勉強方針を明確にしましょう。

現状偏差値60以上、目標偏差値65以上の人→やるべき

この層は、まさにコンパス4を「得点アップのブースター」として使うべき段階です。
偏差値60の人にとって、コンパス4の問題は「ちょっと考えれば解ける応用問題」であり、入試本番でも出題頻度が高いタイプです。

例えば、青チャートの数学Ⅱ「対数関数」や「微積」のコンパス4問題では、基本解法を組み合わせて考える力が必要です。
これができると、難関大の2次試験での得点が安定します。
つまり、コンパス4は「偏差値65到達の切り札」です。

また、このレベルの人がコンパス4を丁寧にやることで、模試での得点が伸び悩む原因(思考の抜け・公式の使い分け不足)も自然と修正されます。
解答を読むだけでなく、「なぜその解法を思いつくのか」を自分の言葉で説明できるようにすると、さらに効果的です。

現状偏差値60以上、目標偏差値65未満の人→やってもいいし、やらなくてもいい

もしあなたの目標が、共通テスト中心の大学(例:地方国公立大や中堅私大)であれば、コンパス4は「時間があればやる」程度で十分です。
なぜなら、コンパス4の多くは2次試験向けの問題で、共通テストレベルを超えています。

とはいえ、時間に余裕がある人や、数学が得意で「もう少し挑戦してみたい」と思う人は、コンパス4を通して応用思考を鍛えるのも有効です。
たとえば、青チャートの「数列」や「ベクトル」のコンパス4は、基本問題の応用パターンを整理するのにぴったりです。

一方で、部活や他教科で忙しく、時間配分に悩んでいる場合は、無理してやる必要はありません。
基本~標準問題を確実に正解できるようにする方が、総合点は安定します。

現状偏差値60未満、目標偏差値65以上の人→今は飛ばし、実力を付けた後でやるべき

このパターンが一番多く、判断が難しいケースです。
「上位大学を目指したいけど、今は基本もまだ不安…」という人ですね。
この場合、今コンパス4をやっても理解が浅く、途中で挫折してしまう可能性が高いです。

まずは、コンパス1~3の例題を完璧にすることを最優先にしましょう。
それができれば、自然とコンパス4の解説もスムーズに読めるようになります。

イメージとしては、「筋トレでフォームを固めてから重量を上げる」ようなもの。
フォーム(基本)を固めないまま高負荷をかけても、怪我(=理解の破綻)につながります。
基本が定着したら、コンパス4を再び開いてみてください。きっと「前より理解できる!」と感じられるはずです。

現状偏差値60未満、目標偏差値65未満の人→飛ばす

この層にとってコンパス4は「やらなくても困らない」問題群です。
むしろ、今の段階でやると混乱の原因になります。

青チャートは全体でかなりの分量があります。限られた勉強時間の中で、すべてを完璧にしようとすると、途中で息切れしてしまいます。
ですから、コンパス4は潔く飛ばし、コンパス1~3を何度も反復して、計算力と基本思考力を磨きましょう。

共通テストや一般入試の標準問題では、コンパス3までで十分に戦えます。
基本を完璧にすれば、自然と偏差値60台に届く可能性も高まります。
焦らず、確実に一歩ずつ積み重ねることが、結果的に最短ルートになるのです。

青チャートの概要と難易度コンパスについて

青チャートとは?その特徴と役割

「青チャート」とは、数学の定番参考書であるチャート式シリーズの中でも、全国の高校生が最も多く使用している人気教材のひとつです。
正式名称は『チャート式基礎からの数学 青チャート』で、数学ⅠA・ⅡB・ⅢCそれぞれに対応した分冊構成になっています(他にⅡBCベクトルなど、用途に沿った特殊構成もあり)。

この教材の最大の特徴は、問題と解説が体系的に整理されており、「教科書+問題集+参考書」の3役を1冊でこなせること。
基本的な定義や公式の導入から始まり、段階的に応用へと進む構成になっているため、独学でも理解しやすく、学校の授業フォローから大学受験対策まで幅広く対応できます。

また、「例題→練習問題→EXERCISES」という形式が特徴的で、例題で解法を理解し、練習問題で定着、EXERCISEで応用力を鍛えるというステップアップ型の構成です。
この流れがしっかり設計されているため、使い方次第で「入門書」から「難関大対策書」まで柔軟に活用できます。

実際、東大・京大・早慶・旧帝大などの合格者の多くも、基礎期には青チャートを使って土台を作ったと語っています。
つまり、青チャートは単なる問題集ではなく、「数学の考え方を育てる教材」として位置づけられているのです。

例題の難易度について:コンパス1~5

青チャートの例題には、それぞれに「コンパス」という難易度の指標がついています。
これは、どの問題がどれくらいのレベルなのかを示す目安であり、効率的に学習を進めるための非常に便利な仕組みです。

以下は、その難易度の目安です:

  • コンパス1: 教科書の基礎レベル。定義・公式の使い方を確認する基本問題。
  • コンパス2: 基礎の応用。典型問題を中心に、授業で扱うレベル。
  • コンパス3: 標準レベル。共通テストや一般入試の基本問題に対応。
  • コンパス4: 応用レベル。難関大の標準問題、2次試験の頻出レベル。
  • コンパス5: 発展・最難関レベル。東大・京大・医学部クラス向けの挑戦問題。

このように、コンパスの数字が上がるにつれて、求められる理解力・思考力が高くなります。
たとえば「コンパス1~3」は、手順を覚えて解ける問題が多いのに対し、「コンパス4~5」は、解法を自分で組み立てる力が必要です。

そのため、コンパスを「目安」にして進めることで、自分のレベルに合った勉強がしやすくなります。
無理に上のレベルに挑戦するよりも、まずは自分の現状に合ったゾーンを完璧にする方が、学習効率が高まります。

特に「コンパス3までを完璧にすること」が、偏差値60前後に到達する最短ルートです。
そこから先、さらに上を目指す人にとって「コンパス4」以降が本当の勝負どころになります。

コンパス4の例題の位置付け

コンパス4の例題は、青チャートの中で「応用への入り口」にあたるレベルです。
ここでは、公式や定理を単に当てはめるだけでは解けず、複数の知識を組み合わせて考える力が試されます。

たとえば、「三角関数のグラフ」と「方程式の解の個数」を組み合わせた問題や、「数列」と「微分」の考え方をリンクさせる問題など、複数分野をまたぐ出題が増えてきます。
これは、まさに大学入試の「2次試験」でよく見られるタイプです。

コンパス4をやり込むことで、単なる解法暗記ではなく、数学を論理的に考える力が養われます。
この力は、偏差値65以上を目指すうえで不可欠です。

また、コンパス4は「難問」というよりも、「応用思考を磨く訓練問題」として扱うのが正解です。
多くの生徒が「解けるようになるまで時間がかかる」と感じますが、それは成長の証でもあります。
時間をかけて理解できれば、他の分野の応用問題も驚くほどスムーズに解けるようになります。

つまり、コンパス4は「高得点への橋渡し」と言える重要なステップ。
基本が固まった人にとっては、次のレベルに進むための“通行証”のような存在なのです。

青チャートを使う理由

基礎力の強化における重要性

数学の成績を上げるための最初のステップは、どんなに難関大学を目指す場合でも「基礎力の徹底」です。
青チャートが支持され続ける最大の理由は、この「基礎の力を本質的に身につけられる構成」にあります。

青チャートは「定義→公式→例題→練習→発展」という流れで構成されており、単に問題を解くだけでなく、なぜその公式が成り立つのかまでを丁寧に説明しています。
たとえば、二次関数の頂点の求め方を「平方完成の手順」として覚えるのではなく、なぜその形に直すと頂点がわかるのかという「考え方」まで掘り下げているのが青チャートの特徴です。

このように「理由を理解する勉強」ができる教材は意外と少なく、青チャートはそこに強みを持っています。
そのため、表面的な暗記ではなく、問題の本質を理解できる力が自然と育つのです。

また、基礎を重視するという点では、青チャートは「受験勉強のスタート教材」としても最適です。
特に高校1・2年生のうちに青チャートをしっかり使い込めば、受験期に入ってからは応用問題演習にスムーズに移行できます。

たとえるなら、青チャートは「家の土台」のような存在です。
どんなに立派な建物(=難問解法)を積み上げても、基礎(土台)がぐらついていては崩れてしまいます。
青チャートは、その“崩れない土台”を築くための最強の教材と言えるでしょう。

大学受験に向けた効果的な使用法

青チャートを大学受験対策で活かすには、目的に応じた使い方が大切です。
全員が最初から最後まで完璧にやる必要はなく、自分の志望校レベルに合わせて「どこまでやるか」を決めることがポイントです。

まず、共通テストレベルを目指す人は「コンパス3まで」を重点的に学習しましょう。
これで教科書レベル+標準的な入試問題を十分にカバーできます。

一方で、国公立大学やMARCH・関関同立など、記述問題や応用問題を含む大学を目指すなら、「コンパス4」までを丁寧にやり込むことが重要です。
ここをしっかり押さえておくことで、入試の2次試験・私大の応用問題に強くなります。

勉強法の流れとしておすすめなのは、以下の3ステップです。

  1. 例題を読む(理解する):まずは解説を読んで、「なぜこの解法を使うのか」を理解する。
  2. 練習問題で確認:例題と同じタイプの問題を自力で解いて定着を図る。
  3. 復習で反復:間違えた問題に印をつけて、後日もう一度解き直す。

特に大事なのは、「わかったつもりで終わらせない」こと。
青チャートの真価は、同じ問題を繰り返す中で「思考の筋道」が体に染みつくことにあります。

また、青チャートは「辞書」としても使えます。
他の問題集でわからない問題に出会ったら、青チャートの該当分野を開いて、似た例題を探してみる。
すると、「こういう考え方で解くのか!」と納得できることが多いでしょう。
このように「参考書兼事典」として活用すれば、学習効率は格段に上がります。

難関校合格のための演習の必要性

青チャートを最後までやり切ると、数学の「基礎から標準」までの範囲を完全にカバーできます。
しかし、難関大学を目指す場合は、そこから一歩踏み込んだ「応用演習」が不可欠になります。

なぜなら、難関校の入試では、「青チャートの知識をどう使いこなすか」が問われるからです。
問題文に直接的なヒントがなくても、青チャートで学んだ解法を「引き出して使える」状態にしておく必要があります。

たとえば、東大や京大では、青チャートのコンパス4や5の問題を“組み合わせたような出題”が多く見られます。
単元を横断的に使いこなす力が要求されるため、青チャートの例題をただ暗記するだけでは不十分です。

そのため、難関校を目指す人は青チャートを「理解重視」で使うことが重要です。
1問ずつ、「なぜその発想が必要なのか」「他の方法でも解けるか」を考えることで、入試本番で使える数学力が育ちます。

また、青チャートの学習を終えた後は、志望校の過去問演習や『一対一対応の演習』などを組み合わせると効果的です。
青チャートで培った基礎力と論理力が、応用問題の理解を一気に加速させてくれます。

つまり、青チャートは難関校合格への「スタート地点」であり、「軸」となる存在。
これを軸に据えて、解法を自分の言葉で説明できるレベルまで高めれば、どんな難問にも対応できる「思考力のある数学力」が手に入ります。

青チャートの難易度分析

レベル別の難易度の特徴

青チャートは、「コンパス1」から「コンパス5」までの難易度設定がされており、これが非常に分かりやすく構成されています。コンパス1・2は基礎的なレベルで、教科書レベルの内容をしっかり理解するための例題です。特に数学I・Aの初学者や、基礎固めをしたい人に適しています。
一方、コンパス3になると標準的な応用問題が増え、共通テストの得点率を上げるために必要な「解法の幅」を広げる練習が可能になります。そして、コンパス4・5では、難関大学の入試問題レベルに近い高度な応用力を問われる問題が登場します。つまり、青チャートは単なる「問題集」ではなく、自分の現在地と目標に合わせて学習のステップアップができる体系的な教材なのです。

偏差値に基づく難しさの評価

青チャートを偏差値で見ると、おおよそ以下のような目安になります。コンパス1〜2は偏差値40〜55程度の基礎層が目標とする範囲で、まず数学の「得点できる力」を作る段階です。コンパス3になると偏差値60前後を目指す層に適しており、定期考査や共通テスト対策にも直結します。
そして、コンパス4〜5は偏差値65〜70を目標にする受験生が挑むべきレベル。旧帝大や早慶などの難関大の過去問と重なるような内容も多く、ここをやり切ることで数学の「本質的な理解」と「初見対応力」を鍛えることができます。青チャートを最後までやり通せる人は、全国でも上位層に入ると言われるのはこのためです。

共通テストとの関連性

共通テストとの関係でいえば、青チャートは「直接的な問題形式」は異なるものの、得点力アップには非常に有効です。共通テストは思考力や応用力を問う問題が多く、「見たことがある問題を正確に処理する力」が求められます。青チャートの例題を通じて典型問題のパターンを体系的に身につけておくことで、初見問題にも対応できる柔軟な思考力を養えます。
特にコンパス3までを確実に理解すれば、共通テスト数学ⅠA、ⅡBCの7割を狙える基礎力が完成します。さらに、コンパス4を解きこなせるようになると、8割を安定して取れる実力が身につきます。つまり、青チャートは「共通テスト対策の基礎から応用まで」を一冊でカバーできる教材と言えるのです。

青チャートの使い方

独学での学習法

青チャートを独学で使う場合は、まず「例題」と「解答・解説」をセットで学ぶことが大切です。いきなり問題を解こうとせず、最初は「どんな考え方で解いているのか」を理解することを優先しましょう。青チャートは解法パターンを体系的に学べる構成なので、ノートに「問題の型」や「使う公式」「解法の流れ」を整理しておくと、あとで復習しやすくなります。
また、完璧主義にならないこともポイント。1周目では全てを理解しようとせず、「わかる問題」「わからない問題」に分類して、2周目以降で弱点を重点的に補強する方が効率的です。

学校授業との併用方法

学校の授業と青チャートを併用する場合は、「授業で扱った単元を青チャートで復習する」流れが効果的です。授業直後に対応するコンパス1〜3の例題を解くことで、理解が深まり、定着率も上がります。
特に数学の授業では、解法を「聞いてわかった気になる」状態になりやすいため、青チャートを使って実際に手を動かすことが重要です。授業中に出てきた公式や考え方を、青チャートの例題で確認することで「理解」から「使える知識」へと変わっていきます。

予備校や塾での活用法

予備校や塾を利用している場合は、青チャートを「自分の復習教材」として活用するのがおすすめです。塾では入試レベルの問題に触れる機会が多いですが、それを支える基礎力が青チャートにあります。
特に、授業で扱った応用問題の背景にある「基礎的な考え方」を青チャートで確認しておくと、難問に対する理解度が飛躍的に向上します。このように、「補助教材」として青チャートを並行使用すると、理解と実践の両輪が揃い、効果が最大化します。

実際の問題を通じた理解の深め方

青チャートは、ただ暗記するだけでなく、「なぜこの解法が成り立つのか」を意識して取り組むことで真価を発揮します。問題を解く際は、まず「自分で方針を立てる→解答を見る→解法の流れを再現する」という3ステップを意識しましょう。
このプロセスを繰り返すと、問題を見た瞬間に「このパターンは○○のタイプだ」と判断できるようになります。これが数学力の本質であり、共通テストや入試本番での得点力に直結します。

飛ばしても良い問題とは?

青チャートには膨大な問題が掲載されていますが、全てを解く必要はありません。特にコンパス4・5の問題は、難関大学を目指す受験生向けです。
たとえば、偏差値60未満の段階では、コンパス1〜3を徹底して解けるようにする方が効果的です。理解が浅いまま難問に取り組むと、かえってモチベーションを下げる原因になります。逆に、基礎が固まった段階でコンパス4を解くと、数学の深い理解に繋がります。つまり、「今の実力に合ったレベルを選ぶ」ことが何より重要です。

効果的な時間配分と演習方法

青チャートは分厚い教材なので、時間配分を工夫しないと途中で挫折しがちです。おすすめは「1日1時間、1セクションだけ」と区切ること。1回の学習で欲張らず、小さな積み重ねを意識しましょう。
また、1週間ごとに「復習日」を設けると、記憶の定着率が上がります。特に前週に解いた例題を10分程度で再チェックするだけでも、理解が大幅に深まります。青チャートは長期戦向きの教材なので、継続のためのスケジュール管理も大切です。

必要な参考書や問題集の選び方

青チャートを中心に学ぶ場合、補助的な教材として別の問題集を組み合わせるのも良い方法です。学校使用の基本問題集(4STEPなど)や、受験用の問題集も並行して使うとバランスが取れます。
また、解法を整理するために「一冊のノート」を青チャート専用に作るのもおすすめです。自分がつまずいた問題や重要公式をまとめておくと、模試前の見直しにも役立ちます。

学習進捗の評価と改善策

学習の進捗を管理するためには、「どの単元をどのレベルまで理解しているか」を可視化することが大切です。たとえば、章ごとに「理解度チェック表」を作り、◎(完璧)・○(理解)・△(不十分)・×(未学習)などで自己評価してみましょう。
また、理解が浅い単元は後回しにせず、1〜2日以内に復習すること。数学は積み重ねの教科なので、苦手を放置すると次の単元に影響が出ます。定期的に模試や過去問演習を行い、自分の弱点を明確にして改善していくサイクルを作ることが、青チャートを最大限に活かすポイントです。

青チャートにあるコンパス4の例題は、やるべき?飛ばす?現状、目標別の扱い方のまとめ

青チャートにある「コンパス4の例題」をどう扱うかは、あなたの現状の実力と目標偏差値によって大きく変わります。一言で「やるべき」「飛ばす」と決めつけるのではなく、自分の学習段階を冷静に見極めることが、最も効率的な勉強法につながります。

まず整理すると、コンパス4の例題は「標準から応用へ橋渡しをする中上級レベル」の問題です。高校数学で言えば、教科書内容を理解しているだけでは少し太刀打ちできず、考え方の幅や論理力を問われるような内容が多いのが特徴です。したがって、偏差値60以上を安定して取れる人が、さらなる得点アップを狙う段階で取り組むのが最適です。

1. 現状と目標から見るコンパス4の扱い方

-現状偏差値60以上・目標偏差値65以上の人は、コンパス4の例題に取り組む価値があります。難関大学や共通テスト高得点を狙うなら、応用力を養う必要があるためです。1問1問に時間をかけ、解法の「理由」まで理解することで、入試レベルの思考力を育てられます。
-現状偏差値60以上・目標偏差値65未満の人は、「余裕があれば挑戦」程度で問題ありません。青チャートのコンパス3までを完璧に仕上げれば、共通テストレベルでは十分戦えます。
-現状偏差値60未満・目標偏差値65以上の人は、今は焦らずコンパス1〜3で基礎固めを優先しましょう。コンパス4は、基礎が定着してから挑戦すれば確実に理解できます。
-現状偏差値60未満・目標偏差値65未満の人は、無理に取り組む必要はありません。コンパス4を解くよりも、基本問題を繰り返して確実に得点できる力を身につける方が、結果的に早く成績が上がります。

2. コンパス4をやる意味とは?

コンパス4の例題を解く意味は、単に「難しい問題に慣れる」ことではなく、「基礎を応用できる力」を身につけることにあります。数学は公式の暗記ではなく、考え方を再構築できる力が試される教科です。
そのため、コンパス4に取り組む段階では「なぜこの式変形を思いついたのか」「どの定理を使うと有利か」といった“思考の過程”を意識することが何より大切です。
たとえば、「二次関数の最大最小」でコンパス3までは平方完成で対応できますが、コンパス4では「座標変換」や「媒介変数」など、より柔軟な発想を求められます。こうした応用的思考を鍛えるのが、まさにコンパス4の狙いです。

3. 学習の順序を意識することが最大の近道

多くの受験生がやりがちな失敗は、「青チャートを最初から最後まで完璧にやろう」とすることです。コンパス4・5の例題は確かに魅力的ですが、基礎が不十分なまま挑むと「何をしているのか分からない」と挫折する原因になります。
正しい順序は、①教科書レベルの理解 → ②コンパス1〜3の定着 → ③コンパス4で応用訓練です。この流れを守るだけで、学習効率は格段に上がります。
「飛ばす=逃げ」ではなく、「今はやらない=戦略的判断」と考えましょう。実力がついた段階で再挑戦すれば、以前わからなかった問題もスムーズに理解できるようになります。

4. コンパス4を活かすための学習ポイント

コンパス4に取り組むときは、次の3つの視点を意識しましょう。
1.解法の「流れ」を説明できるようにする
 自分の言葉で「なぜこの式を変形するのか」を説明できるか確認する。
2.別解を比較して理解を深める
 解答に載っている別解も読んで、「違うアプローチでも同じ結論に至る」感覚を身につける。
3.1問に時間をかけすぎない
 難問に固執せず、理解できないときは後で復習する。効率的に“量”と“質”を両立させるのがポイントです。

5. 最後に:自分に合った戦略を選ぶことが大切

青チャートのコンパス4は、数学を得意科目に変えるための「壁」であり「チャンス」です。重要なのは、「他人がやっているから」ではなく、「自分の目標に合っているか」で判断すること。
基礎を確実に固めてから挑戦すれば、コンパス4は単なる難問集ではなく、“数学の本質を理解するステップ”になります。
偏差値を上げたいなら、焦らず順を追って進めること。飛ばす勇気も、挑む覚悟も、どちらも立派な戦略です。
そして、あなたが自分のペースで青チャートを使いこなせるようになったとき、数学の成績は確実に一段上のレベルへと到達します。

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