数学入門問題精講の使い方:苦手をなくし、大学合格を勝ち取るためのポイントは、講義の熟読と反復練習

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「数学が苦手で、教科書の説明すら暗号に見える……」そんな受験生の救世主となるのが『数学 入門問題精講』です。しかし、せっかく良書を手に取っても、ただ問題を眺めるだけでは実力はつきません。「これだけで本当に基礎が固まるのか?」「最短で結果を出す具体的な手順は?」「現状の苦手意識から抜け出したい」と考え、本記事にたどり着いた方もいるかもしれません。

本記事が約束するのは、単なる「解き方の暗記」ではなく、「講義の熟読」によって数学の理屈を理解し、「反復練習」でそれを自力で再現できる(得点化する)状態へ導くことです。本書は、網羅系参考書(チャート式など)に挫折した人や、ゼロから入試基礎を固めたい高校生・受験生にとっての「最初の架け橋」という立ち位置にあります。

「最強の解説書」である講義を読み込み、何度も繰り返しながら徐々に簡単に解けるようにしていくためのステップを伝授します。この記事を読み終える頃には、合格への第一歩を確実に踏み出せているはずです。

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目次

入門問題精講とは?レベル感・シリーズ・基礎問題精講との違い

旺文社の「精講」シリーズの中でも、最も優しく、かつ「数学の考え方」を根本から丁寧に説いているのが『数学 入門問題精講』です。多くの受験生が「基礎=簡単」と勘違いしがちですが、本書が扱う基礎とは「土台」のこと。高層ビルを建てる際に地盤が重要であるように、難関大合格という目標に向けた最強の地盤を作るための参考書です。

構成と解説の特徴:講義・問題の比率と説明スタイル

本書の最大の特徴は、一般的な問題集のような「問題:解説=1:1」という構成ではなく、「講義(レクチャー):問題=7:3」ほどの割合で、説明に圧倒的なページ数が割かれている点です。

  • 説明スタイル:まるで目の前で実力派講師が授業をしているような、語りかけるような口調です。
  • 論理の飛躍がない:「なぜこの公式を使うのか?」「なぜこの条件が必要なのか?」という、教科書では省略されがちな「行間」が埋め尽くされています。

「数式を覚える」のではなく「数学の言葉を理解する」ことに特化した、読み物に近いスタイルと言えるでしょう。

対象レベルの目安:標準〜難関への対応度と学習ルート

本書の対象は、「教科書の内容が怪しい人」から「偏差値50未満で伸び悩んでいる受験生」まで幅広いです。
レベル感としては以下の通りです。

  • 難易度:教科書の例題〜章末問題レベル。
  • 対応度:これ一冊で難関大に受かるわけではありませんが、これ抜きで難関大対策に進んでも「砂上の楼閣」になります。
  • 学習ルート:入門問題精講 → 基礎問題精講 → 標準問題精講(または重要問題集など)と進むのが王道です。

基礎問題精講やチャート式との選択(用途別比較)

「基礎問題精講」や「チャート式」との違いに迷う方も多いでしょう。以下の表で比較しました。

参考書名 立ち位置 おすすめの人
入門問題精講 数学の「考え方」を学ぶ講義本 初学者・数学が苦手・基本を深く理解したい人
基礎問題精講 入試の「定石(パターン)」を学ぶ演習書 教科書レベルは完璧で、早く入試準備をしたい人
チャート式(青・黄) 全てのパターンを網羅する辞書 網羅性を重視し、解法を学びたい人

「チャート式は分厚すぎて挫折した」「基礎問題精講の解説が簡潔すぎてわからない」という人にとって、入門問題精講は最高の選択肢となります。

共通テスト・入試での活用イメージ:どの単元が点に直結するか

入門問題精講をやり込むことで、特に共通テストの各大問前半の基礎配分が高い部分で確実に得点できるようになります。

特に「2次関数」「微分・積分」「ベクトル」など、計算手順が複雑な単元において、「何のためにこの計算をしているのか」が明確になるため、ケアレスミスが減り、初見の問題に対する「食らいつき」が変わります。「公式を忘れても、理屈から導き出せる」ようになることが、本番での得点に直結するのです。

具体的な使い方:講義の熟読→反復練習の5ステップ

『数学 入門問題精講』を最大限に活用し、偏差値を底上げするためには、ただ問題を解くだけでは不十分です。この参考書の真の価値は、問題そのものではなく、その前後にある「言葉による説明」に凝縮されています。多くの受験生が陥りがちな「解法の丸暗記」から脱却し、初見の問題にも対応できる本物の実力を養うための5つのステップを詳しく解説します。

ステップ1:講義・精講を読むときのチェックポイント(理解を優先)

数学が苦手な人の多くは、いきなり問題を解き始め、わからないとすぐに解答を見て「ふーん、そう解くのか」と納得して終わってしまいます。しかし、これではスポーツでいう「ルールを知らずに試合に出て、負け方だけを確認している」ようなものです。

まずは、各単元の冒頭にある「講義」の部分を熟読してください。また、問題の下にある「精講」も同様に熟読します。ここでのチェックポイントは以下の3点です。

  • 言葉の定義を正確に捉える:例えば「関数」や「微分」といった言葉が、数学的に何を意味しているのかを自分の言葉で説明できるまで読み込みます。
  • 公式の「なぜ」を追う:公式を単なる呪文として覚えるのではなく、なぜその式が成り立つのかというプロセス(証明の概略)を理解します。
  • 「精講」のメッセージを受け取る:著者が「ここは間違いやすい」「この視点が大事」と強調している箇所は、入試で狙われるポイントそのものです。

読み進める際は、小説を読むように流すのではなく、「もし自分が教える側なら、中学生の弟や妹にどう教えるか?」を想像しながら読むと、理解の解像度が劇的に上がります。

ステップ2:問題を解くときの部分ごとの考え方と解法定着法

講義・精講を理解したらいよいよ問題に挑戦します。ここでは、単に答えを出すことよりも「解法のプロセスを再現すること」に重きを置いてください。具体的には、以下の3つのフェーズに分けて考えます。

  1. 翻訳フェーズ:問題文の条件を、数式や図に変換します。例えば、2次関数で「グラフがx軸と接する」という言葉を「D=0」や「頂点のy座標が0」と翻訳できるかどうかが鍵です。
  2. 実行フェーズ:講義で学んだ公式や考え方を当てはめます。ここでは、計算を端折らずに丁寧に行い、自分がどこで詰まりやすいかを意識します。
  3. 検証フェーズ:出た答えが現実的か(例えば、確率が1を超えていないか、面積が負になっていないか)を確認します。

解き終わった後は、解説をよく読み、「精講」と自分の思考回路を照らし合わせます。解けなかった場合は、その原因を特定することが、最も大切です。

ステップ3:反復は何周が目安か—復習サイクルの設計

「一度理解した」状態と「いつでも自力で解ける」状態には、大きな隔たりがあります。この溝を埋めるのが反復練習です。入門問題精講は、最低でも3周から5周は繰り返すことを推奨します。

  • 1周目:全問題を解き、講義内容を完全に理解する。解けなかった問題には「×」、ヒントがあれば解けた問題には「△」、簡単に解けた問題には「○」をつけます。
  • 2周目(翌日〜3日後):「×」と「△」の問題を中心に解き直します。ここでは講義や精講の部分を読み直さず、自分の力だけで解けるかをテストします。
  • 3周目(1週間後):全ての問題をランダムに解きます。問題を見た瞬間に、解答のラスト1行までの道筋が頭に浮かぶ「瞬殺」の状態を目指します。

数学の学習において、記憶のメンテナンスは不可欠です。「忘れる前に思い出す」というサイクルを設計することで、短期間で爆発的に基礎が固まります。

ステップ4:問題→解答確認→ノート化で知識を網羅する方法

復習の効率を最大化するために、ノートの使い方も工夫しましょう。解答を綺麗に写す必要はありません。ノートは「自分の弱点をコレクションする場所」だと考えてください。

具体的には、間違えた問題の横に、以下の内容をメモしておきます。

  • ミスの原因:「通分」「公式のド忘れ」「問題文の読み落とし」など。
  • 次への教訓:「t=sinθ と置いたら、必ず tの範囲をチェックする!」といった、自分に向けた注意書き。
  • 関連ページ:「この問題が解けなかったのは、P.45の講義を忘れていたから」という風に、戻るべきページをリンクさせます。

このように、ノート化しておき、メモをくり返し見返すことで、徐々に同じミスを回避できるようになっていきます。

ステップ5:『わからない』を潰す手順(講義に戻る)

学習を進めていると、どうしても理解できない問題にぶつかることがあります。その際、すぐにネットで検索したり、知恵袋で質問したりするのはおすすめしません。まずは、以下のサンドイッチ手順を試してください。

  • 【講義】に戻る:問題が解けないのは、その単元の「基本知識」が抜けているからです。解説ページだけでなく、数ページ前の「講義」セクションを読み直してください。

この手順を繰り返しても解決しない場合のみ、学校の先生や友達に質問しましょう。「自分で調べ、戻り、考える」というプロセスそのものが、あなたの数学的思考力を鍛えてくれます。

学習スケジュール例:一日何問・一週間・何日で回すべきか

『数学 入門問題精講』を手に入れた後、多くの受験生が突き当たる壁が「どれくらいのペースで進めればよいのか」という悩みです。数学の学習において、ペース配分は定着率に直結します。ただ闇雲に解くのではなく、自分の今の実力と目標とする試験日からの逆算でスケジュールを組むことが、合格への最短距離となります。

ここでは、習得の目的別に3つの具体的なプランと、忙しい現役生が独学を継続するための時間配分術を提案します。

短期プラン(1週間で基礎固め)—1日何問やるべきかと実践例

夏休みや冬休み、あるいは特定の単元が全く分からず「今すぐ何とかしたい」という方向けの超集中プランです。このプランの目標は、1週間で1冊(例:数学IA)の全体像を掴み、基礎的な用語と公式の使い方を頭に叩き込むことです。

  • 対象:定期テスト前、または長期休暇中の集中学習
  • 目標ペース:1日 15問〜20問
  • 総学習時間:1日 3〜4時間
日数 学習内容 意識すべきポイント
1〜2日目 数と式、2次関数 計算の「型」を徹底的に講義で確認する
3〜4日目 図形と計量、データの分析 公式の丸暗記ではなく「図の意味」を読み解く
5〜6日目 集合と命題、図形の性質、確率 苦手が出やすい分野なので講義を2回読む
7日目 総復習 1〜6日目で「×」がついた問題だけを解き直す

短期プランのコツは、「完璧主義を捨てること」です。1問に30分以上かけるのではなく、10分考えて分からなければ講義ページに戻り、解答を写して次の問題へ進みます。まずは1週間で「最後まで走り抜けた」という達成感を作ることが、苦手意識を払拭する最大の薬になります。

中期プラン(1ヶ月〜)—何周回して定着させるかの目安

最も推奨される、着実に実力を積み上げるための王道プランです。1ヶ月かけて1冊を2〜3周することで、知識を「短期記憶」から「長期記憶」へと移行させます。

  • 対象:部活と両立したい現役生、基礎を再構築したい受験生
  • 目標ペース:1日 5問〜7問
  • 総学習時間:1日 1〜1.5時間

このプランでは「復習サイクルの自動化」が鍵となります。以下のようなサイクルで回しましょう。

  1. 第1週〜第3週(1周目):1日6問ペースで進める。講義を熟読し、自力で解けるかチェック。間違えたら翌日の学習の冒頭でその1問だけ解き直す。
  2. 第4週(2周目):1周目で印(△や×)がついた問題だけをハイスピードで解き直す。この時、解法の「1行目の書き出し」がすぐに浮かぶかを確認します。

1ヶ月で1冊を仕上げるペースなら、数学IA・IIB・IIICを合わせても3〜4ヶ月で高校数学の全基礎が完了します。これは、その後の「基礎問題精講」や「チャート式」へ移行する際の強力な武器になります。

長期プラン(受験対策)—標準ルートと難関ルート別の学習量

入試本番を見据えた、年間を通した戦略的なプランです。志望校のレベルによって、入門問題精講を卒業するタイミングが異なります。

【標準ルート:日東駒専・産近甲龍・地方国公立志望】

  • 入門問題精講の完了時期:高3の6月末まで
  • 学習量:IA・IIB・IIICをそれぞれ1.5ヶ月ずつ、じっくり計3周。
  • 戦略:基礎を疎かにせず、入門レベルの類題なら100%正解できる状態を作ります。このレベルの大学は、基礎の欠如による失点を防ぐだけで合格圏内に入れます。

【難関ルート:旧帝大・早慶・医学部志望】

  • 入門問題精講の完了時期:高2の冬〜高3の4月末まで
  • 学習量:各冊を3週間〜1ヶ月でハイスピード消化。
  • 戦略:入門レベルは「概念理解」のために使い、早々に「基礎問題精講」や「青チャート」の演習へと移行する必要があります。ただし、「難しい問題が解けない時は必ず入門の講義に戻る」という辞書代わりの使い方は入試直前まで続けます。

時間配分と勉強法:授業・学校の課題と独学の両立方法

多くの高校生にとって最大の敵は「学校から大量に出される課題」です。学校では『4STEP』や『サクシード』といった傍用問題集、あるいは『チャート式』が指定されていることが多いでしょう。これらと『入門問題精講』を両立させるには、「入門問題精講を解説書として使う」という発想の転換が必要です。

1. 隙間時間を「講義の熟読」に充てる

通学の電車内や休み時間の10分を使って、次に解く予定の単元の「講義」だけを読んでおきます。これにより、机に向かった時に「まず理解する」というステップを飛ばして、すぐに「問題を解く」演習からスタートできます。

2. 学校の課題を「入門」で補完する

学校の課題でわからない問題があった時、いきなり課題の解説を読むのではなく、まず『入門問題精講』の該当する単元のページを開いてください。課題の解説よりも遥かに噛み砕かれた説明があるはずです。「学校の課題=アウトプット」「入門問題精講=インプット」と役割を分担させるのが賢い方法です。

3. 夜の30分を「解き直し」に固定する

新しい問題を進めるのは脳が元気な放課後に行い、寝る前の30分は、その日に間違えた問題や前日に間違えた問題の「解き直し」だけに充てます。数学は「寝ている間に記憶が整理される」科目です。寝る直前に正しい解法を頭に入れることで、学習効率は飛躍的に高まります。

どのようなスケジュールを組むにせよ、大切なのは「一度決めたペースを1週間守ってみること」です。もし無理があれば、その時に調整すれば良いのです。まずは今日、最初の5問から始めてみましょう。

弱点別の対処法:苦手単元(微積・数列・図形など)ごとの学習法

数学の学習を進めていると、「2次関数は得意だけど、数列になると急にわからなくなる」「計算式は立てられるのに、最後まで正解にたどり着けない」といった単元ごとのムラが出てくるものです。これは、あなたの才能のせいではなく、単元ごとに求められる「思考の質」が異なるからです。

『入門問題精講』は、こうした「単元ごとの壁」を壊すために設計されています。ここでは、受験生が特につまずきやすい弱点別の攻略法を具体的に解説します。

計算ミス・基礎力不足への対策:傍用問題集の併用と練習法

「やり方はわかっているのに、計算で間違えてしまう」という悩みは非常に多いですが、これは基礎体力が不足しているサインです。プロのアスリートがフォームを確認した後に千本ノックをするように、数学も「理屈の理解」の後に「練習量」が必要です。

1. 傍用問題集(4ステップ、サクシード等)との役割分担

『入門問題精講』は、計算の「やり方」を学ぶための本であり、大量に練習するための本ではありません。計算ミスが減らない場合は、学校で配られる傍用問題集を併用しましょう。
『入門問題精講』の講義を読み、例題を1問解いたら、それと同じ解法で解ける傍用問題集のA問題・B問題を5〜10問連続で解きます。これにより、脳ではなく「手が勝手に動く」状態を作ります。

2. 「縦のライン」を揃える計算練習

計算ミスが多い人の多くは、ノートの使い方が雑です。イコール(=)の位置を縦に揃えて書くように意識するだけで、自分がどこで符号を間違えたか、どこで代入ミスをしたかが一目でわかるようになります。入門問題精講の解説は途中式が非常に丁寧なので、その「書き方」そのものを真似ることが、ミスを防ぐ最強の練習法になります。

考え方がわからないときの講義の読み方と例題活用法

特に「微分・積分」や「数列」のように、概念そのものが抽象的な単元では、問題文を読んでも「何をすればいいのかさっぱりわからない」という状態に陥りがちです。この場合、問題に手を付けるのは一旦ストップしてください。

1. 「日本語の解説」を音読する

数学が苦手な人は、解説の中の「数式」だけを追ってしまい、「文章」を読み飛ばす傾向があります。入門問題精講の素晴らしい点は、数式の行間に込められた「意図」が言葉で説明されていることです。
「ここではxを定数とみなして……」「この操作をする理由は、分母を払いたいからだ」といった著者の心の声(講義文)を音読してみてください。言葉として脳に入れることで、数式の意味が驚くほどスッと入ってくるようになります。

2. 例題を「写経」して思考のレールを敷く

考え方が全く浮かばないときは、解答をそのままノートに書き写す「写経」が有効です。ただし、ただ写すのではなく、「1行書くごとに、なぜこの行が必要なのかを自分に問いかける」のがルールです。
「微分・積分」なら「接線の傾きを出すために、まず導関数を求めているんだな」と納得しながらペンを動かすことで、真っ白だった脳内に解法のレールが敷かれていきます。

応用・記述で伸び悩む人向けの問題の選び方と攻略法

基礎はわかっているはずなのに、模試の記述や応用問題で点数が伸びない人は、「公式の使い方」は知っていても、「公式を使うための条件」や「論理のつなぎ方」が疎かになっている可能性があります。

1. 「精講」セクションをチェックリスト化する

入門問題精講の各問題にある「精講」には、その問題を解くための核心的な考え方がまとめられています。記述で点が引かれる人は、この「精講」に書かれているポイントが答案から抜けていることが多いのです。
問題を解く際、自分の答案の中に「精講」で指摘されているキーワードが含まれているかを確認しましょう。これができるようになると、記述の採点官に「この受験生は本質を理解している」と思わせる答案が書けるようになります。

2. 「図形問題」は条件の言語化を徹底する

図形やベクトルで伸び悩む人は、図を眺めているだけで時間が過ぎてしまいます。入門問題精講を活用して、「図形的な性質を、数式という言葉に翻訳する訓練」を行いましょう。
「垂直ならば内積ゼロ」「3点が一直線上にあるならk倍」といった、図形から数式への橋渡しを徹底的に意識して例題に取り組むことで、応用問題でも「次に何をすべきか」が明確になります。

共通テスト対策の部分別重点ポイントと練習の回し方

共通テスト数学は、基礎の深さと処理スピードの勝負です。『入門問題精講』は、共通テストの土台を作るのに最適な教材です。

1. 「2次関数」をはじめとする関数分野を固める

これらは共通テストで必ずと言っていいほど大きな配点を占めます。入門問題精講でこれらの単元の「グラフの動き」や「値の変化」の講義を熟読してください。共通テスト特有の「太郎さんと花子さんの会話文形式」の問題も、結局は「基礎的な概念の言い換え」に過ぎません。入門問題精講で「概念」や「用語の定義」をしっかり押さえておけば、会話文に惑わされることはなくなります。

2. 制限時間を設けた「1問5分」トレーニング

共通テスト対策として使うなら、理解した後の2周目以降、1問につき5分という制限時間を設けてください。
「わかっている」を「速く正確に解ける」に変える必要があります。入門問題精講の問題を使い、ストップウォッチで時間を計りながら解くことで、本番に必要な瞬発力を養うことができます。特に「データの分析」などは、やり方さえわかれば入門レベルの知識で満点が狙えるため、繰り返し解いて解法を体に染み込ませましょう。

どのような苦手も、原因は必ず「基礎のどこか」にあります。『入門問題精講』という信頼できる土台に戻り、一つひとつ丁寧に向き合えば、必ず克服できる日が来ます。

よくある疑問(FAQ):入門問題精講はやるべきか/何周・一日何問など

『数学 入門問題精講』を手に取る際、多くの学習者が抱く疑問や不安をまとめました。効率よく学習を進め、確実に実力をつけるためのヒントにしてください。

入門問題精講はやるべきか?対象別の判断基準(初心者・受験生)

結論から言えば、「教科書の説明が難しく感じる人」や「チャート式の分厚さに挫折した人」は絶対にやるべきです。

  • 高校1・2年生:学校の授業が理解しやすくなり、定期テストの点数が安定します。先取り学習にも最適です。
  • 受験生:偏差値50未満であれば、急がば回れで本書から始めるのが最短ルートです。基礎が抜けたまま「基礎問題精講」へ進んでも、結局解説が理解できず時間を無駄にするリスクがあります。

一日何問・何日で効果が出る?現実的な目安

効果を実感できるのは、1冊を終えて2周目の解き直しに入った頃です。
現実的なペースとしては、1日5〜10問、時間にすると1時間〜1.5時間程度を確保しましょう。このペースで進めれば、1冊(IAやIIBなど)を約1ヶ月で1周でき、2ヶ月後には基礎が完全に固まった感覚が得られます。

『わからない』時の優先対応—まず試すべき3ステップ(知恵袋に聞く前に)

「わからない」と思った瞬間に知恵袋や検索を使うのは、思考力を奪うため禁物です。以下の3ステップを試してください。

  1. 講義ページに戻る:問題が解けない原因の9割は、その数ページ前にある「定義」や「考え方」の読み込み不足にあります。
  2. 「精講」を音読する:数式ではなく、日本語の説明を声に出して読みましょう。論理のつながりが脳に届きやすくなります。
  3. 解説の1行目だけを写す:「最初の一手」さえ分かれば、あとは自力で解けることが多いものです。

何周すればよいか:受験生・高校生ごとの一般的目安とチェック指標

目安は「最低3周」です。ただし、回数よりも「状態」を指標にしてください。

  • 1周目:理解重視。解説を読んで「納得」すればOK。
  • 2周目:再現重視。自力で最後まで解けるかチェック。
  • 3周目:スピード重視。問題を見た瞬間に解法の流れを口頭で説明できる「瞬殺」の状態を目指します。

この「瞬殺できる問題」が増えるほど、模試や本番での得点力は飛躍的に高まります。

精講シリーズ名や参考書の混同に対する整理(シリーズ・テキストの見分け方)

旺文社の精講シリーズは非常に充実しているため、間違えて購入しないよう注意が必要です。以下の順で難易度が上がります。

  1. 入門問題精講(本書):教科書〜入試基礎。解説が最も詳しい。
  2. 基礎問題精講:入試標準レベル。演習量が増え、解説はやや簡潔。
  3. 標準問題精講:難関大レベル。思考力を問われる問題が中心。

表紙の色も異なりますが、必ずタイトルに「入門」の文字があることを確認しましょう。「基礎」は入門よりも一段階上のレベルを指しているのがこのシリーズの特徴です。

実践付録:1週間プランとチェックリスト(高校生・受験生向け)

「使い方はわかったけれど、具体的に明日から何をすればいい?」という方のために、そのまま使える1週間スケジュールと、学習の質をセルフチェックするためのリストを用意しました。自分の状況に合わせてカスタマイズして活用してください。

1週間プラン(初心者向け)—1日ごとの目標と問題数の具体例

数学IAを例に、まずは1週間で「主要な単元の基礎」を一通りさらうプランです。「理解すること」に8割のエネルギーを注ぎましょう。

曜日 範囲(数学IA) 目標問題数 学習のポイント
数と式 12問 展開・因数分解の「型」を講義で確認
2次関数(基礎) 10問 平方完成の手順を何も見ずに再現する
2次関数(応用) 10問 最大・最小の「場合分け」の理由を熟読
図形と計量(サイン・コサイン) 12問 公式の丸暗記ではなく図との対応を見る
場合の数と確率 15問 「P」と「C」の使い分けを言葉で説明する
データの分析 12問 用語の定義を正しく覚える
1週間の総復習 「×」全問 間違えた問題だけをハイスピードで解き直す

1週間プラン(受験期の追い込み)—反復と演習重視のスケジュール例

入試直前期や、基礎の総仕上げをしたい方向けのプランです。「スピードと再現性」を重視します。

  • 目標:1日25〜30問。1冊を1週間で完走するペースです。
  • やり方:問題を見た瞬間、解答の「1行目」と「使う公式」が頭に浮かぶかチェックします。浮かばなければ即、講義ページへ。
  • 週末:共通テストの過去問(基礎レベル)を1年分だけ解き、入門問題精講の知識がどう問われているかを確認します。

プラン評価の指標:理解度・正答率・何周達成度の測り方

ただ計画をこなすだけでなく、以下のチェックリストで自分の「身につき具合」を測定しましょう。

  • 理解度:問題文を読み、「つまりこういうことだ」と自分の言葉で言い換えられるか?(目標:100%)
  • 正答率:2周目の時点で、初見で間違えた問題の8割以上を自力で解けるか?(目標:80%以上)
  • 何周達成度:「理解した(1周)」「自力で解けた(2周)」「瞬殺できた(3周)」の3段階で記録しているか?

おすすめ併用教材:チャート式・教科書・問題集の組み合わせ方

入門問題精講は「理解」に特化した本です。さらに実力を伸ばすなら、以下の組み合わせが最強です。

  • 教科書 × 入門問題精講:学校の予習に最適。教科書で公式を確認し、入門でその「使い方」を深く学ぶ。
  • 入門問題精講 × 傍用問題集(4ステップなど):計算力強化に。入門で理屈を理解し、傍用問題集で似た問題を大量に解く。
  • 入門問題精講 × 基礎問題精講:ステップアップに。入門が終わったら、スムーズに「基礎問」の演習へ移行する。

購入時の注意点(Amazonでのシリーズ選び・版や対応範囲の確認)

Amazonなどで購入する際、絶対に間違えてはいけないポイントが2つあります。

  1. 「入門」と「基礎」を間違えない:表紙が似ていますが、タイトルをよく確認してください。自信がない人は必ず「入門」から買いましょう。
  2. 改訂版(2022年度以降〜)を選ぶ:数学は課程が変わると内容が大きく変化します。現在高校生の方は、必ず「新課程」に対応した最新版を購入してください。
  3. セット買いの罠:IA・IIB・IIICとバラ売りされています。まずは自分が一番苦手な「IA」だけを買って1週間試してみるのが、挫折しないコツです。

結論と次の一手:入門問題精講を使った最短合格ルートまとめ

ここまで『数学 入門問題精講』の具体的な活用法を解説してきました。数学の成績を上げるために必要なのは、才能ではなく「正しい手順での反復」です。本書を正しく使い切れば、それだけで高校数学の土台は完成し、志望校合格への道筋がはっきりと見えてくるはずです。最後に、今日からあなたが踏み出すべき一歩を整理しましょう。

最優先習慣:講義の熟読と反復練習を日課にする方法

数学の勉強を「苦行」にしないためには、日常のルーティンに組み込むのが一番です。明日から以下の2つを「絶対にやる習慣」として設定してください。

  • 「10分読書」から始める:机に向かうのが億劫な日は、問題を解こうとせず「講義ページを10分読むだけ」でOKとします。読み始めれば脳が切り替わり、自然とペンを握りたくなります。
  • 「前日の解き直し」を儀式にする:新しい問題に入る前に、必ず前日に「×」をつけた問題を1問だけ解き直してください。この「昨日の自分へのリベンジ」が、記憶の定着率を劇的に高めます。

「理解(講義の熟読)」と「定着(反復練習)」は車の両輪です。どちらが欠けても合格へは進めません。まずは「1日30分、講義を読んで例題を解く」という小さな習慣を死守しましょう。

短期で伸びる人の共通点と今日から変えられる勉強法チェック

短期間で一気に成績を伸ばす人には、共通する特徴があります。自分がその共通点に当てはまっているか、以下のチェックリストで確認してみてください。

チェック項目 なぜ重要か
「なぜその式になるか」を他人に説明できる 丸暗記ではなく、理屈が頭に入っている証拠だから
計算ミスを「たまたま」で片付けない ミスには必ず原因があり、それを潰すのが基礎固めだから
わからない時にすぐ解説を見ず、講義に戻る 自力で「情報の関連付け」をする力がつくから
1冊を浮気せずに3周以上やり遂げる 参考書の網羅性は、反復によって初めて発揮されるから

もしチェックがつかなくても安心してください。今日からこの4点を意識するだけで、あなたの「数学脳」は確実にアップデートされ始めます。

最後に:基礎→標準→難関のルート別おすすめの進め方(次の参考書案内)

『入門問題精講』を終えた後の景色は、それまでとは全く違って見えるはずです。次に進むべきルートを志望校別に提示します。

  1. 【標準ルート】(日東駒専・産近甲龍・中堅私大)

    次は『数学 基礎問題精講』へ進みましょう。入門で培った「考え方」を、実際の入試頻出パターンに当てはめる訓練を積みます。入門が完璧なら、基礎問の解説もスムーズに理解できるはずです。

  2. 【難関ルート】(GMARCH・関関同立・地方国公立)

    『基礎問題精講』に進み、演習量を積む、もしくは『黄チャート』や『青チャート』で解法を学びます。入門問題精講で理解を深めた知識があれば、チャートの解法も理解しやすくなります。

  3. 【最難関ルート】(旧帝大・早慶・医学部)

    基礎問、青チャートを経て『標準問題精講』や『一対一対応の演習』へとステップアップします。どれほど難しい問題にぶつかっても、「基本原理は入門問題精講で学んだことにある」という自信が、あなたを支えてくれます。

数学の冒険はここから始まります。まずは目の前の1ページ、最初の「講義」を読み込むことからスタートしましょう。基礎を制する者が、受験を制します。応援しています!


次の一歩として:まずはAmazonや書店で自分に必要な巻(IA、IIB、IIICのいずれか)を確認し、最初の単元の講義ページをパラパラと捲ってみることから始めてみてはいかがでしょうか?

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