多くの子ども達は、勉強の計画を立てていないようです。
それはどうしてなのでしょうか?
このページでは、まず、学校で行われている計画の立て方が間違っていることをお伝えします。
次に、中学生の実態を挙げ、それをもとにして、計画の例を示します。
勉強計画と学校の取り組み
定期テストが近づくと、学校から計画表を作成することを強制される場合が多いようです。
あなたのお子様の学校ではいかがでしょうか。
ところで、なぜ「テスト前だけ」なのでしょうか。
「勉強というものは、テスト前にするものではない」と、私は考えていますので、このことに大きな疑問を抱いてしまうのです。
テスト直前に勉強計画を作らされることで、「勉強はテスト直前にするべきものだ」と、子ども達が思い込むことにつながる危険性はないのでしょうか。
私が考える勉強は、次のようなものです。
・勉強は、毎日の予習→授業→復習が中心である
・勉強は、テストで点を取るためにするのではない
・勉強は、知識を増やし、それを活用できるようにするための活動である
以上のことから、学校では、テスト前の計画よりも、むしろ毎日の計画を作らせるべきではないかと思うのです。
しかし、実際には、これをやってくれないため、家庭で行うことが必要ではないでしょうか。
勉強計画に関する中学生の実態
上で、勉強について私見を述べましたが、実際には、多くの子は、テスト前に課題をやるだけとなっていることをご存知でしょうか。
つまり、勉強をしていないのです。
勉強というものは「スキル」ですので、やればやるほど勉強のことが分かるようになるという性質を持っています。
料理や水泳なんかと似ていると思います。
やればやるほど、どのようにやれば上手くいくかが見えてきます。
上達するための練習方法も編み出せるようになります。
多くの経験から、原因と結果を想像できるようになるからです。
このことから、勉強計画というのは、普段から勉強している子にしか立てられないという結論が見えてきます。
経験が少なければ、原因と結果を想像できないのです。
そのため、普段勉強していない子、成績が低迷している子の場合、保護者が計画を立てることもありでしょう。
計画の立て方の具体例
ここまでのことをもとにして、計画の立て方を具体的に見ていきましょう。
まずは、授業当日の復習を習慣にすることを目指しましょう。
・教科書を読む
・ワークに取り組む
これだけでもとりあえずは大丈夫でしょう。
授業で習った範囲を、その日のうちに復習することが非常に大切です。
次に、余裕ができてきたら、前日の復習も取り入れましょう。
・ワークの2回目に取り組む
1回だけでは足りませんので、前日に復習した範囲を、もう一度復習します。
最後に、予習です。
予習は、授業の数分前に教科書を読むだけでも効果的です。
授業開始の少し前に席につき、先生を待っている間に、これから学ぶページを見ておきましょう。
まとめ
授業を中心として、予習と復習で挟むようにします。
授業毎に消化していく感覚です。
未消化のまま次の授業を受けないということです。
これによって、授業がよく分かるようになり、帰宅してからの復習にかかる時間が少なくて済みます。
テストに間に合わないのは、前の授業でやったことを覚えず、それが原因で授業が分からず、それを放置する、という悪循環が原因です。
テスト直前にまとめてやるのは不可能です。