英語の文法を学ぶ際に、意識しておきたいことをまとめました。
正しい順序で学んでいけば、感覚的に使えるようになっていきます。
目次
和訳、説明、ルールから始めてはいけない
学校英語や文法書などでは、多くが「現在進行形」のような文法用語で項目が分けられ、その説明が日本語でなされています。
そこでは、「主語+be動詞+動詞のing形~.」の形で、「主語は今~しています。」の意味になる、というルールとして書かれていると思います。
まず、たいてい「意味」と記載されていますが、これは意味ではなく「和訳」です。
単語でもそうですが、和訳を意味だと思っていくら覚えても、使えるようにはなりません。
和訳と意味は別物です。
また、追加の説明として、「現在進行形はどういうときに使うのか」のような記述がありますが、日本語での説明を読んだところで、使えるようにはなりません。
英語を使うときに、「今はこういうときだから、~」といちいち考えていては、間が大きく空き、会話が成立しません。
感覚的に使えなければいけないのです。
話を戻しますが、先ほどのようなルールから見たところで、理解はできません。
なぜなら、理解とは「具体→抽象」の順で進むものだからです。
上のようなルールは、抽象化されたものであり、すなわち多くの情報が削ぎ落されたものなのです。
少ない情報で理解することは、そもそも不可能なのです。
パーツを大量に記憶し、そこから共通点を抜き出す
つまり、「具体」から攻めていくのが理解のポイントとなります。
複数のフレーズや文を比較してみると、そこに共通することがらが見えてきます。
そして、比較する対象は多ければ多いほど明確に共通点が見えます。
これが「抽象化」というもので、この順序であれば、理解がしやすいのです。
また、比較する対象が小さいパーツであればあるほど、細かな部分にまで意識が及びます。
まとめれば、小さなパーツを大量に記憶し、比較することで、自然に文法事項が見つかっていくということです。
目に見えるもので感覚的に文法を理解する
ここで、「具体」についてもう少しだけ述べます。
最も具体的な物は、目に見える物、触れることができる物です。
まず、これらを使い、言葉を体験的に学んでいけば、文法が感覚的に理解できるようになっていきます。
頭であれこれ考える必要がないレベルになれるのです。
目に見えないことを表現するのは、目に見えるものを表現できるようになってから
具体的な物を表現できるようになった後で、より抽象的なものへと進めていくと、具体的な物からの広がり(比喩、メタファー)で理解できるようになっていきます。