『賢い子に育てる究極のコツ』という書籍が話題を呼んでいます。
そこでは「好奇心」が大切であると述べられています。
確かに賢くなる要素のひとつでしょう。
しかし、私はそれよりも重要なことがあると思っています。
家庭内でルールを作り、それを守らせる
結論から言います。
賢い子に育てようと思うなら、
家庭内でルールをたくさん作ること
そして、
それらを守らせること
が第一です。
賢さとは何か
賢さ、頭の良さは、「論理的思考力」の高さとも言い換えられるかと思います。
論理的思考力とは、論理的関係を整理する力のことです。
そして、論理的関係は次の3つに分けられます。
・抽象・具体の関係(同等関係、イコールの関係)
・対比関係
・因果関係
賢い人は、その中でも、特に「抽象・具体の関係(同等関係、イコールの関係)」を扱う能力に長けていると感じます。
抽象度の高いことがらについて思考できたり、具体と抽象を行き来することが容易であったりします。
勉学においても、これを頻繁に使用します。
ルールは極めて身近な抽象である
では、「抽象・具体の関係(同等関係、イコールの関係)」を整理する力を伸ばすためにはどうしたら良いでしょうか。
日常生活の中で、何度も繰り返し、そして自然に、そのような思考をする環境を作ることが最上の策ではないかと私は考えます。
これが「ルール」というわけです。
ルールとは、現在から未来にわたって何度も起こり得る場面(条件)に対して、どのような行動をとるべきかを示したものです。
そして、その場面(条件)や行動は、必然的に抽象化されたものとなります。
例えば、「遊び終わったら、使ったものを片付ける」というルールであれば、「遊び」や「使ったもの」、「片付ける」が抽象的な言葉となっています。
おもちゃ箱からミニカーを出して走らせた(遊び)のなら、そのミニカー(使ったもの)を元のおもちゃ箱に入れる(片付ける)ことになります。
このように、ルールを守ろうとすれば、必ず抽象と具体を行き来することになります。
このような機会を増やせば、当然、その能力は伸びていくでしょう。
まとめ
以上のように、ルールは子どもを賢くしてくれます。
年齢や成長度合いに合わせ、ルールの抽象度を変えたり、同時に運用するルールの数を増減させるなどして、適度な難度に調節してあげると上手くいきやすいと思います。
もしよろしければ参考にしてみてください。